一石二鳥

　夫婦で表現活動をしている、ミラー・美登利・アミリアとオーガスタス・ナザーロは、共通のイメージを基に一対の作品を制作し、多層的な意味合いを持つ「一石二鳥」を本展のタイトルに選んだ。
　
　ミラーはイメージに構成要素を追加し、物語を更に複雑化することで、人類の繁殖と人生の発達段階を同時に比喩的に表している。ナザーロは還元的に制作し、情報と構成要素を無効化。イメージをさらに削ぎ落すことで、少ない表現から多くを成し遂げることを試みている。

　本展では二人により様々な解釈がされ、一枚のペインティングを表面的に見ることができると同時に、深く比喩的に鑑賞することもできる新作ペインティング12点を展示する。