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EXHIBITIONS

時を超えるイヴ・クラインの想像力―不確かさと非物質的なるもの

2022.10.01 - 2023.03.05

イヴ・クライン 人体測定(ANT66) 1960 いわき市立美術館蔵

イヴ・クライン 人体レリーフ(クロード・パスカル)―PR3 1962 彫刻の森美術館(公益財団法人彫刻の森芸術文化財団)蔵

イヴ・クライン 無題(火の絵) 1962 個人蔵 ©︎ The Estate of Yves Klein c/o ADAGP, Paris

白髪富士子 無題 1955頃 個人蔵

ハルーン・ミルザ Light Work xi 2017
© Haroon Mirza; Courtesy Lisson Gallery. Photography by Jack Hems.
協力:スカイザバスハウス ※展示作品参考イメージ

布施琳太郎 ※展示作品参考イメージ

キムスージャ To Breathe 2016
site specific installation consisting of diffraction grating film, dimension variable, Courtesy of MMCA
Hundai Motor Series 2016, and Kimsooja Studio. ※展示作品参考イメージ

イヴ・クライン Leap into the Void 1960
5, rue Gentil-Bernard, Paris, France
© The Estate of Yves Klein c/o ADAGP, Paris
Photo © : Harry Shunk and Janos Kender
J.Paul Getty Trust. The Getty Research Institute, Los Angeles. (2014.R.20)

 吸い込まれるような鮮やかで深い青で表現したイヴ・クライン。その作品を中心に構成された、国内では37年ぶりとなる展覧会「時を超えるイヴ・クラインの想像力―不確かさと非物質的なるもの」が金沢21世紀美術館で開催される。

 イヴ・クライン(1928~62)は、わずか34年あまりの人生のうちに、数々の傑作を生み出し、世界的にも高く評価されているフランスのアーティストだ。戦後において、芸術の「脱物質化」を求め、絵画、またアクションやパフォーマンスなどを通じ新しい技法や大胆な試みを行った。とりわけ、自ら開発した青の顔料「インターナショナル・クライン・ブルー(IKB)」で知られている。

 本展は、ピノー・コレクションCEOのエマ・ラヴィーニュと、金沢21世紀美術館館長の長谷川祐子との共同企画で構想されたもの。2020年、ポンピドゥ・センター・メスで当時の館長だったエマ・ラヴィーニュによって企画された「スタジオとしての空―イヴ・クラインとその同時代の人々」展から着想を得ている。

 今回、金沢21世紀美術館ではイヴ・クラインを中心に、芸術における非物質性をそれぞれに追究した同時代の作家たち、さらに現代の作家を加えて、各々の芸術に共通する「非物質性」というテーマを浮かび上がらせる。

 出品作家は、イヴ・クライン、今井祝雄、エンリコ・カステラーニ、金山明、キムスージャ、草間彌生、トマス・サラセーノ、白髪一雄、白髪富士子、ルーチョ・フォンタナ、アルベルト・ブッリ、布施琳太郎、ピエロ・マンゾーニ、ハルーン・ミルザ、元永定正、ギュンター・ユッカー、ローター・ヴァレーら。

 1950年代初めに来日し、柔道を嗜むなど日本とも縁のあるイヴ・クライン。日本とのつながりから、クラインの芸術の源泉をたどる展示も見どころのひとつとなる。