EXHIBITIONS

藤元明「海のバベル / Babel of the Sea」

WATOWA GALLERY / THE BOX TOKYO
2022.09.11 - 09.30
 今年9月11日、WATOWA INC.が運営するアートプロジェクトプロデュース集団「WATOWA GALLERY」が、台東区今戸にギャラリー兼インキュベーションスペース「WATOWA GALLERY / THE BOX TOKYO(ワトワギャラリー / ザ・ボックス・トーキョー)」をオープン。こけら落としとして、アーティスト・藤元明による個展「海のバベル / Babel of the Sea」を開催する。

 WATOWA GALLERYは、様々なシーンにおいてアート・コミュニケーションの場を提供する活動を2019年より行ってきた。ストリートカルチャーやファッションなどに見られる「ジャパニーズフィロソフィー」を取り入れた、新感覚を持つ現代日本の若手作家に焦点を当て、約3年間のうちに32件の展覧会を開催。また他業種とアーティストをつなぐ様々なコラボレーション企画も多数実施している。

 21年には、日本国内のアートシーンを活性化することを目的とした新たなアートアワード「WATOWA ART AWARD」を発足。応募者の年齢設定や、審査員となる有識者の幅広さと人数など、これまでにないアートアワードが注目されている。

 今回オープンするのは、これまで場所を特定せず活動してきたWATOWA GALLERYが、初めて活動拠点として持つこととなるギャラリースペース「WATOWA GALLERY」と、同じくWATOWA INC.が運営し、「この世代から始めるカルチャーを」をスローガンに新しいアートシーンを育むための実験的活動を行っていくインキュベーション施設「THE BOX TOKYO」が共存するスペースだ。

 浅草エリアの一角、今戸に建つ元段ボール工場のワンフロアを改装し、アートとその周辺活動を引き立てる空間を創出。今後、様々な活動を展開していく本スペースではその内容により、「WATOWA GALLERY」または「THE BOX TOKYO」と名称を変えて運営する。

 こけら落としとなる展示は「WATOWA GALLERY」として、社会現象や環境問題をモチーフに作品展示やアートプロジェクトを展開するアーティスト・藤元明を迎える。

 本展「Babel of the Sea / 海のバベル」では、藤元が、21年にWATOWA GALLERYプロデュースにより開催した展覧会「海ごみのあと / Trace of Marine Debris」(elephant STUDIO)からさらに進化した大型作品たちや、藤元のフィールドワークがより伝わる映像、これから始まろうとしている「海のバベル」プロジェクトの根幹となる思想や設計を紹介する展示となる。