EXHIBITIONS

現代日本画名品選Ⅱ

ひとを描く ―多様なモチーフとともに―

2022.08.03 - 10.05

國司華子 来迎ノ図 2019 足立美術館蔵

染谷香里 一葉の躊躇い 2015 足立美術館蔵

 足立美術館 新館では、現代日本画のコレクションを取り上げるテーマ展示「現代日本画名品選」を年数回、開催している。今回は「ひとを描く ―多様なモチーフとともに―」と題し、人物表現とモチーフの組み合わせをテーマに、現代の日本画家たちが描いた人物画45点を展示する。

「ひと」は古今東西、絵画の重要な題材のひとつ。画家たちはたんにその容姿を描くだけではなく、装飾的な要素と組み合わせて表現してきた。現代日本画においても、人物の周りに配置された小物や動植物、背後の建物といったモチーフは、絵のなかの人物の姿を引き立て、さらにその内面までも反映しているように感じられる。

 本展では、2000年以降に制作された作品を中心として、様々なモチーフと組み合わさった人物像に注目。彩り豊かな植物に囲まれた女性、風景を主題にしながらも人物の存在を強く感じさせる作品など、モチーフによって際立つ人物表現を紹介する。

 出品作家は、國司華子、染谷香理、倉島重友、宮北千織、岸野香、村岡貴美男、守みどりなど。