EXHIBITIONS
笹田晋平/宍倉志信「ビューティフル・イミテーション/だれもあなたのことを忘れてくれない」
笹田晋平と宍倉志信による共同個展「ビューティフル・イミテーション/だれもあなたのことを忘れてくれない」が、歌舞伎町のデカメロンで開催される。企画・構想は吉田山(FL田SH)が手がける。
笹田は1984年大阪府生まれ、2007年神戸大学発達科学部卒業。これまで東京や神奈川で個展を開催し、2022年には、アイドルをテーマとした現代美術展「アイドライゼーション・ポイント」(横浜市民ギャラリーあざみ野)を企画、アーティストとしても出品した。
本展「ビューティフル・イミテーション」では、笹田が2020年以降から始めた点描画シリーズとして、歌舞伎町が舞台の新作を発表。笹田によれば、「『点描とはとにかく時間がかかる描き方』であり、むしろそれが新型感染症対策のための緊急事態宣言での自宅待機での時間の長さを埋めるように点をうち続けることで始まったシリーズ」だという。
笹田の過去作には、霜降り肉をキャンバス全体に描くことによりアメリカ抽象表現主義絵画に対する批評を込めた作品や、仏画・釈迦涅槃図を参照し、釈迦(シャカ)を鮭(シャケ)に置き換え描いた作品などがある。スタイルは様々だが描く題材への批評的な態度は一貫しており、新作において歌舞伎町をどのように描くのか見どころだ。
宍倉は1996年生まれ、東京藝術大学映像研究科メディア映像専攻修了。ゲームセンターの筐体を模しつつ、「転生」を促すセミナー形式のゲーム作品や、視力検査の筐体を用いて鑑賞者自体を作品の演者として巻き込む体験型作品など、映像を用いた作品を展開してきた。
本展では、パチスロ型の作品を展示。本作は作家自身が構想した架空の団体「健康機構」からリリースされたパチスロ型の健康診断機器で、参加者は100円硬貨を支払うことでプレイでき、鑑賞者自身が持つ思想について診断を受けることになる。そして参加者それぞれの思想の個性に合わせた診断書が発行される。
宍倉の個展の「だれもあなたのことを忘れてくれない」というタイトルは、診断書で示されるフレーズのひとつからとられている。
2つの展覧会を企画・構想した吉田山は次のコメントを出している。「この度共同個展と題しまして、笹田晋平と宍倉志信の2名アーティストそれぞれの個展をデカメロンギャラリー内で同時に開催します。それぞれの個展は大枠でのコンセプトやテーマを設定することなく、別の展覧会として話し合いを進め、グループ展とは別の仕方を構想し、制作されました。また、デザイナーの奥田奈保子が、それぞれの個展に呼応するタイトルロゴと、その2つが組み合わさりデザインされたメインビジュアルを担当します」。
笹田は1984年大阪府生まれ、2007年神戸大学発達科学部卒業。これまで東京や神奈川で個展を開催し、2022年には、アイドルをテーマとした現代美術展「アイドライゼーション・ポイント」(横浜市民ギャラリーあざみ野)を企画、アーティストとしても出品した。
本展「ビューティフル・イミテーション」では、笹田が2020年以降から始めた点描画シリーズとして、歌舞伎町が舞台の新作を発表。笹田によれば、「『点描とはとにかく時間がかかる描き方』であり、むしろそれが新型感染症対策のための緊急事態宣言での自宅待機での時間の長さを埋めるように点をうち続けることで始まったシリーズ」だという。
笹田の過去作には、霜降り肉をキャンバス全体に描くことによりアメリカ抽象表現主義絵画に対する批評を込めた作品や、仏画・釈迦涅槃図を参照し、釈迦(シャカ)を鮭(シャケ)に置き換え描いた作品などがある。スタイルは様々だが描く題材への批評的な態度は一貫しており、新作において歌舞伎町をどのように描くのか見どころだ。
宍倉は1996年生まれ、東京藝術大学映像研究科メディア映像専攻修了。ゲームセンターの筐体を模しつつ、「転生」を促すセミナー形式のゲーム作品や、視力検査の筐体を用いて鑑賞者自体を作品の演者として巻き込む体験型作品など、映像を用いた作品を展開してきた。
本展では、パチスロ型の作品を展示。本作は作家自身が構想した架空の団体「健康機構」からリリースされたパチスロ型の健康診断機器で、参加者は100円硬貨を支払うことでプレイでき、鑑賞者自身が持つ思想について診断を受けることになる。そして参加者それぞれの思想の個性に合わせた診断書が発行される。
宍倉の個展の「だれもあなたのことを忘れてくれない」というタイトルは、診断書で示されるフレーズのひとつからとられている。
2つの展覧会を企画・構想した吉田山は次のコメントを出している。「この度共同個展と題しまして、笹田晋平と宍倉志信の2名アーティストそれぞれの個展をデカメロンギャラリー内で同時に開催します。それぞれの個展は大枠でのコンセプトやテーマを設定することなく、別の展覧会として話し合いを進め、グループ展とは別の仕方を構想し、制作されました。また、デザイナーの奥田奈保子が、それぞれの個展に呼応するタイトルロゴと、その2つが組み合わさりデザインされたメインビジュアルを担当します」。