EXHIBITIONS

飯田美穂 個展「±image∓」

飯田美穂 左上から時計回りに、《image, Goya》(2022)、《image, Goya - Majas》(2022)、《image, Morisot》

 巨匠の名画を独自の感性で表現する画家・飯田美穂の個展「±image∓(プラスマイナスイメージマイナスプラス)」が、GALLERY EN ウォール(京都岡崎 蔦屋書店店内)で開催される。

 飯田は、2018年に京都造形芸術大学大学院油画コースを修了後、愛知県を拠点に活動。関西での個展やグループ展に精力的に参加しており、近年ではアートフェアなどへの参加を通して、東京でも注目度を高めている。

 飯田の作品はマネやゴヤなどの名画を引用し、独自の感性によってそのイメージを簡略化させる作風が特徴。その背景には、つねに絵画の巨匠たちへの愛とリスペクトが存在している。鑑賞者は飯田の作品と、かつて感じた名画の記憶とを重ね合わせることで、新たな視点を得ることができるだろう。

「±image∓」と題された本展では、新作5点を含む近作群を発表。個展のタイトルは「絵を描くという行為は、あるイメージが絵の具などの素材によって足し引きされる計算式のようなもの」ととらえてつけられたものだ。絵画の巨匠たちへのオマージュから生み出された飯田の新鮮な作品世界を楽しみたい。

 なお出品作は、京都岡崎 蔦屋書店店頭および、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術⼿帖」でも販売される。