EXHIBITIONS

南桂子展 透き通る森

南桂子 かもめ 1978

南桂子 少女と青い鳥 1971

南桂子 木の中の2羽の鳥 1984

南桂子 落葉 1959

南桂子 森と塔 1976

 ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションでは、銅版画家・南桂子の展覧会「南桂子展 透き通る森」が開催される。

 1911年、富山県高岡市で生まれた南桂子は、高等女学校時代から油彩画制作や詩作に親しみ、戦後、のちに世界的な銅版画家となる浜口陽三に出会って銅版画のおもしろさを知った。53年にフランスに渡り、それから40年あまり作品を制作。小鳥や少女、城などをモチーフにした詩的な銅版画は、いまでも国内外で愛されている。

 本展では、南の静かな作品を展示。また会場の一角にて、芥川賞受賞作家の小川洋子が南の作品から選んだ、「書かれたい物語がひそんでいる絵」を展示する。