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EXHIBITIONS

特別展

水のかたち ―《源平合戦図》から千住博の「滝」まで―

特集展示:日本画に描かれた源平の世界

2022.07.09 - 09.25

千住博 ウォーターフォール 1995(平成7) 山種美術館蔵

歌川広重 名所江戸百景 大はしあたけの夕立 1857(安政4) 山種美術館蔵 前期展示:7月9日〜8月14日

川端龍子 黒潮 1932(昭和7) 山種美術館蔵

源平合戦図 17世紀(江戸時代) 山種美術館蔵

小堀鞆音 那須宗隆射扇図 1890(明治23) 山種美術館蔵

今村紫紅 大原の奥 1909(明治42) 山種美術館蔵

 山種美術館が特別展「水のかたち ―《源平合戦図》から千住博の「滝」まで―」を開催する。

 四方を海に囲まれ、湿潤な気候で降水量の多い日本では、水は身近な存在であり、古来、名所絵や山水画、物語絵など、様々な主題の中で描かれてきた。近代以降の日本画においても、海や湖、川や滝を題材とした風景画から、水辺の場面を描く歴史画まで、水が主要なモチーフとなった作品は時代やジャンルを問わず幅広く見いだせる。

 本展は、水をテーマとした涼やかな展覧会。海辺を舞台とし江戸時代に描かれた《源平合戦図》から、《名所江戸百景 大はしあたけの夕立》など雨を描いた名作で知られる歌川広重の名所絵、高価な岩絵具・群青をふんだんに使って海を表現する川端龍子の《黒潮》、画家の代名詞にもなっている千住博の「滝」シリーズまで、水を印象的に描きだした優品の数々を展示する。

 また特集展示「日本画に描かれた源平の世界」として、昨今、大河ドラマやアニメで話題となっている「源平の物語」に注目。そのなかでは、宇治川や瀬戸内海など水辺を舞台とした場面が数多く絵画化されている。これらの作品を「水のかたち」展で取り上げるとともに、源義経と藤原秀衡が登場する安田靫彦の《平泉の義経》、平清盛の娘・徳子(建礼門院)を描いた今村紫紅《大原の奥》など、源平のヒーロー、ヒロインを題材とした作品をあわせて展示する。