EXHIBITIONS
新世代への視点2022
西村藍展「silent drama」
「画廊からの発言 新世代への視点2022」は、銀座・京橋を中心とした7画廊が各々に推薦した新鋭作家の個展を同時開催する企画。ギャルリー東京ユマニテでは、独自の世界観で描く作品で注目される、西村藍を紹介する。
西村は1988年神奈川県生まれ。2017年武蔵野美術大学造形学部日本画学科卒業、19年同大学大学院造形研究科修士課程美術専攻日本画コース修了。関東を中心に個展やグループ展で作品を発表している。
西村の作品は、宗教画を思わせる厳かな雰囲気が漂う。その多くは舞台の一場面のように設えられた空間に、黒い布をまとった人物と頭から白布を被った人物が描かれている。目を閉じ、布で視線を遮る人物たちは、物語に没頭しているようにも、あるいは何かから目をそらすために役割を演じているようにも見え、そこには作家自身が日常生活のなかで感じる社会への矛盾などが織り込まれているという。
本展では、新作の幅2メートルの大作を中心に、十数点の作品を発表。西村は以下のコメントを出している。
「情報が飽和している時代を生きている私達は、自分を見失い、ありのままの自分を生きているつもりでいるけれど、実際は理想の自分や求められる自分を無意識に演じているだけなのではないか。それをシェイクスピアの『人生は演劇である』という言葉に擬え、演劇の一幕のような作品を制作している(西村藍)」。
西村は1988年神奈川県生まれ。2017年武蔵野美術大学造形学部日本画学科卒業、19年同大学大学院造形研究科修士課程美術専攻日本画コース修了。関東を中心に個展やグループ展で作品を発表している。
西村の作品は、宗教画を思わせる厳かな雰囲気が漂う。その多くは舞台の一場面のように設えられた空間に、黒い布をまとった人物と頭から白布を被った人物が描かれている。目を閉じ、布で視線を遮る人物たちは、物語に没頭しているようにも、あるいは何かから目をそらすために役割を演じているようにも見え、そこには作家自身が日常生活のなかで感じる社会への矛盾などが織り込まれているという。
本展では、新作の幅2メートルの大作を中心に、十数点の作品を発表。西村は以下のコメントを出している。
「情報が飽和している時代を生きている私達は、自分を見失い、ありのままの自分を生きているつもりでいるけれど、実際は理想の自分や求められる自分を無意識に演じているだけなのではないか。それをシェイクスピアの『人生は演劇である』という言葉に擬え、演劇の一幕のような作品を制作している(西村藍)」。