EXHIBITIONS

どっちがどっち?

いわいとしお×岩井俊雄

―100かいだてのいえとメディアアートの世界―

2022.07.02 - 09.19

いわいとしお×岩井俊雄

100かいだてのいえ(2008年)偕成社

工作ブック(1973年頃)

時間層II(1985年)/東京都写真美術館蔵

いわいさんちの手作りおもちゃ(2003~2004年頃)

映像装置としてのピアノ(1995年)

 絵本作家とメディアアーティスト、2つの顔を持ついわいとしお×岩井俊雄による展覧会「どっちがどっち? いわいとしお×岩井俊雄 ―100かいだてのいえとメディアアートの世界―」が、茨城県近代美術館で開催される。

 いわいとしお×岩井俊雄は1962年愛知県生まれ。子供の頃に母親から「もうおもちゃは買いません」と言われ、ものづくりに目覚める。筑波大学大学院修士課程芸術研究科修了。テレビ番組やゲームのソフト制作、電子楽器開発など多岐にわたる活動を展開し、現代日本美術展大賞、文化庁メディア芸術祭大賞、芸術選奨文部科学大臣賞ほか数多くを受賞している。

 2006年より、娘との手づくりおもちゃをきっかけに、絵本作家としての活動を開始。2008年刊行の『100かいだてのいえ』はベストセラーとなり、シリーズ累計発行部数400万部を数える。現在、絵本を通して、子供や親子にものづくりの楽しさを伝えるワークショップを多数開催している。

 本展は、絵本とメディア・アートという一見相反する異ジャンルで活動する、いわいとしお×岩井俊雄の多種多様な表現世界に注目。子供時代の発明ノートやパラパラマンガ、絵本原画やスケッチ、メディア・アートの再現展示によって、アナログとデジタルにまたがる表現の全貌とその創作の秘密に迫る。