EXHIBITIONS

無言館展 ―戦没画学生 魂のメッセージ―

2022.05.17 - 07.10

手島守之輔 自画像

佐久間修 静子像

興梠武 編みものする婦人

 瀬戸内市立美術館では、展覧会「無言館展 ―戦没画学生 魂のメッセージ―」を開催している。

「戦没画学生慰霊美術館 無言館」(長野県上田市)は、若くして戦争の犠牲となった画学生の作品を収集、展示する美術館。館主の窪島誠一郎が画家の野見山暁治とともに遺族のもとを尋ね歩くことから収集が始まった。現在では130名約600点の作品を収蔵し、いまなお収集は続いている。

 将来への希望に満ちたはずの若者たちは、愛する家族、恋人、風景などへの想いを画布に刻んだ。戦後77年を経たいま、絵筆を銃に変えざるを得なかった画学生たちの、声なき声と静かに語り合える場となることを願って本展を開催する。