EXHIBITIONS

竹村 京・鬼頭 健吾「色と感情」

展覧会イメージ

竹村京 Playing Field05 2021

鬼頭健吾 Playing Field00 2020

 群馬県を拠点に活動するアーティスト・竹村京と鬼頭健吾の2人展「色と感情」が、ポーラ ミュージアム アネックスで開催される。

 竹村は1975年東京都生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画修了。写真やドローイングの上に刺繍を施した白布を重ねた平面のインスタレーションや、壊れてしまった食器などの日用品を布で包んで刺繍する修復シリーズの作品を発表してきた。竹村にとって刺繍は「仮」という状態をつくり出すことを意図しており、すでに存在しないものや記憶のかけらをより具体的な存在へと昇華させている。

 鬼頭は1977年愛知県生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科油画専攻修了。フラフープやシャンプーボトル、スカーフなど日常にありふれた既製品を使い、その色の鮮やかさや鏡やラメの反射、またモーターによる動きや回転、循環などを取り入れた大規模なインスタレーションや、立体、絵画、写真などその表現方法は多岐にわたる。

 本展「色と感情」は、色は世界共通言語であり、また、感情は誰もが持っているものであり、現在のコロナ禍のような状況において、直接的な話をしなくても、色や感情を共有できることは非常に大切であると、2人のアーティストが気づいたことに由来する。

 今回、それぞれの新作を含む合計約20点を展示。さらに会期中、ポーラ銀座ビル1階ウィンドウにて、共作によるインスタレーションが展開される。