EXHIBITIONS
炭田紗季、田村友一郎、流麻二果、新田友美、ホセ・パルラ、カンディダ・へーファー
Best Wishes,
ユカ・ツルノ・ギャラリーが最後のグループ展「Best Wishes,」を開催。ギャラリーのクローズが決まった2021年から順に所属作家10人の展覧会を終え、締めくくりとなる本展には6人の作家、炭田紗季、田村友一郎、流麻二果、新田友美、ホセ・パルラ、カンディダ・ヘーファーが参加する。
様々な文化的風景や出来事との距離感などを独特の視点で再構成した油彩画を制作してきた炭田紗季は、旧約聖書の創世記から着想を得た楽園の場面をモチーフとした作品を特有のシニカルさとユーモアをもって描く。既存のイメージやオブジェクトを起点にしたインスタレーションやパフォーマンスを手がけ、多層的な物語を構築してきた田村友一郎は、ギャラリストが東京からハワイに拠点を移すという一報とその船出に対する神の祝福を込めた新作《青天の霹靂》を展示する。
色彩の作家と称され、近年は自然や風景に内在する光や生のエネルギーが生み出す多様性への興味を表現として発展させている流麻二果は、パンデミック下の暮らしのなか絵画を必要とした人たちの声に応えるべく描き続けた、幾枚もの小さなキャンバスで展示空間全体を彩る。
生命の存在論的な営みとそれを取り巻く無限の世界や曖昧な認識を表現してきた新田友美は、出産を経て生命現象への畏怖、尊さ、不思議、そして奇跡についてより一層考えるようになったという。本展ではプシュケ(魂)とソーマ(受肉された生命活動)のメタファとしての鳥や木々にその感覚を託し、キャンバスに描く。
自身が生きる歴史や記憶、経験を解釈し、独自のカリグラフィーと何層にも重ねられた絵具によって表現してきたホセ・パルラは、絵画中の様々な要素のレイヤーに時間の概念を擬えた新作《The Construction of Time》を発表。ベッヒャー派の一人として図書館や宮殿など豪奢な建築の室内空間を正面から撮影した大型作品で知られている写真家のカンディダ・ヘーファーは、2011年に発表され、その崇高な美しさで人気を博したデュッセルドルフのベンラート城を撮影した小品を展示する。
2009年にオープンし、約13年間を16人の作家たちとともに活動してきたユカ・ツルノ・ギャラリー。展覧会タイトルの「Best Wishes,」には所属作家をはじめ、ギャラリーを支援してくれたすべての人への愛と感謝と前途を祝すメッセージが込められている。
様々な文化的風景や出来事との距離感などを独特の視点で再構成した油彩画を制作してきた炭田紗季は、旧約聖書の創世記から着想を得た楽園の場面をモチーフとした作品を特有のシニカルさとユーモアをもって描く。既存のイメージやオブジェクトを起点にしたインスタレーションやパフォーマンスを手がけ、多層的な物語を構築してきた田村友一郎は、ギャラリストが東京からハワイに拠点を移すという一報とその船出に対する神の祝福を込めた新作《青天の霹靂》を展示する。
色彩の作家と称され、近年は自然や風景に内在する光や生のエネルギーが生み出す多様性への興味を表現として発展させている流麻二果は、パンデミック下の暮らしのなか絵画を必要とした人たちの声に応えるべく描き続けた、幾枚もの小さなキャンバスで展示空間全体を彩る。
生命の存在論的な営みとそれを取り巻く無限の世界や曖昧な認識を表現してきた新田友美は、出産を経て生命現象への畏怖、尊さ、不思議、そして奇跡についてより一層考えるようになったという。本展ではプシュケ(魂)とソーマ(受肉された生命活動)のメタファとしての鳥や木々にその感覚を託し、キャンバスに描く。
自身が生きる歴史や記憶、経験を解釈し、独自のカリグラフィーと何層にも重ねられた絵具によって表現してきたホセ・パルラは、絵画中の様々な要素のレイヤーに時間の概念を擬えた新作《The Construction of Time》を発表。ベッヒャー派の一人として図書館や宮殿など豪奢な建築の室内空間を正面から撮影した大型作品で知られている写真家のカンディダ・ヘーファーは、2011年に発表され、その崇高な美しさで人気を博したデュッセルドルフのベンラート城を撮影した小品を展示する。
2009年にオープンし、約13年間を16人の作家たちとともに活動してきたユカ・ツルノ・ギャラリー。展覧会タイトルの「Best Wishes,」には所属作家をはじめ、ギャラリーを支援してくれたすべての人への愛と感謝と前途を祝すメッセージが込められている。