EXHIBITIONS

吉川民仁・吉川かおり

山路を登りながら、

2017.03.25 - 05.14

吉川民仁 東風(部分)、吉川かおり 知らせ 2017 

 画家・吉川民仁と人形作家・吉川かおりの二人展。鮮やかな色彩とリズム感溢れる躍動的な筆致が心地よいインパクトをもたらす吉川民仁の油彩画、動物たちのちょっとした仕草や表情をユーモラスにとらえた吉川かおりのクレイアニマル(粘土に彩色したオブジェ)。私生活では夫婦の間柄であり、それぞれの作品世界を創り上げてきた二作家の初のコラボレーション展示となる。

 本展の作品群は互いの先行する作品からインスピレーションを受けて制作されており、組作品のような要素を持ち合わせている。動物たちが絵画の色彩に包まれながら遊び、佇み、また彼らの住む世界やその息吹が絵画として生まれて出たような、双方向に行き交う感性を味わえる。タイトルの「山路を登りながら、」は夏目漱石の小説「草枕」からの引用であり、創作をする自らを只々山路を登っていることに例えている。

 2作家の作品総数は小品も合わせて約30点。吉川民仁の主な新作油彩画は50号から200号の大作まで、加えて2009年以降取り組んでいる立体作品の新作でもクレイアニマルとのコラボレーションを試みる。吉川かおりは近年特に色と造形の美しさを高めてきたガラス素材を組み合わせたクレイアニマルの新作の他、ガラス製アクセサリー等も展示販売する。