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第47回

WORLD REPORT「ライプツィヒ」:独露を結ぶパイプラインの歴史を掘り起こす。アートと植民地主義の共犯関係

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2024年10月号の「ライプツィヒ」では、ライプツィヒ造形美術館で開催された「リーク。パイプラインの終わり」を取り上げる。ドイツ・ロシア間をつなぐパイプラインから掘り起こされる両国の歴史と共犯関係にフォーカスした本展を、河内秀子が読み解く。

2024.11.18
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第46回

WORLD REPORT「グラスゴー/ダブリン」:グラスゴーを舞台に多声性を探る芸術祭。他者としてとらえた北アイルランド紛争の日常

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2024年10月号の「グラスゴー/ダブリン」では、パンデミック以降新たな体制で開催されることとなった芸術祭「グラスゴー・インターナショナル2024」と、アイルランド写真美術館で開催された「岡村昭彦:他者の記憶」を取り上げる。

2024.11.17
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「ベル・エポック」とはなんだったのか?

「美しき時代」と訳すことができる「ベル・エポック」。19世紀末から20世紀初頭にかけてのパリの繁栄を意味する言葉だ。この時代はなぜ生まれ、なぜ多くの才能が集まったのか?

2024.11.17
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激変の時代における光。チェン・ウェイがとらえる、中国の新たな都市風景

チェン・ウェイは、現代中国を代表する80年代生まれのアーティストで、北京を拠点に写真を主な表現手段として活動している。7月には東京都写真美術館のグループ展「TOP Collection 見ることの重奏」に参加し、現在は4年ぶりとなる東京での個展「Sleepless Tonight」をオオタファインアーツとオオタファインアーツ7CHOMEで開催中のチェンにインタビューを行った。

2024.11.17
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第45回

WORLD REPORT「ニューヨーク」:フィリピン出身女性作家が追求したポリカルチュラリズムとは

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2024年10月号の「ニューヨーク」では、MoMA PS1で開催されたフィリピン生まれのアメリカ人女性作家パシータ・アバドの回顧展を取り上げる。アバドの作品から読み取れるメッセージ、そして非白人や女性といったマイノリティ作家の再評価の流れの行方は。國上直子が考察する。

2024.11.16
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第27回

私たちのファッション展。「LOVEファッション」展の企画者・小形道正が語る「着る人たちのゲーム」と「私を着がえるとき」

18世紀から現代までの衣装と現代美術の作品を通じ、装いがもたらすアイデンティティの変容や他者とのつながりを紐解く展覧会「LOVEファッション―私を着がえるとき」が、11月24日まで京都国立近代美術館で開催されている。本展の趣旨やそこに込められた思いなどについて、企画者のひとりである小形道正(大妻女子大学 専任講師)が解説する。

2024.11.16
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21世紀の美術館につくられた「エンガワ」。グルベンキアン財団CAMとは何か?

リスボンにあるカルースト・グルベンキアン財団の近現代美術館「Centro de Arte Moderna(CAM)」が9月21日新装オープンした。改修・拡張された建築と庭園のあいだにつくられ、日本の現代アーティストらを招いたプログラム名ともなった「エンガワ」と、同地出身のレオノール・アントゥネスによる柿落とし展について現地からリポートする。

2024.11.15
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日本文化の視点から読み解くピカソの陶芸の魅力

ピカソのセラミック・コレクションで知られるヨックモックミュージアムでは、日本の文化においてなじみ深い「見立て」の要素からその造形の広がりと創作のプロセスを見直す「ピカソ・セラミック ―『見立て』の芸術」が2025年12月28日まで開催中だ。天才の「遊びごころ」を感じられる

2024.11.14
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財政難のミュージアムに救いの手? ライセンシング事業の可能性とノウハウ

世界の巨大ミュージアムが相次いで乗り出すライセンシング事業。その成功の鍵はどこにあるのか? ファン・ゴッホ美術館でポケモンとのコラボレーションのきっかけをつくったカイ・バーテリンク氏の協力を得て、ライセンス事業の可能性とその実践ノウハウを深掘りする。

2024.11.10
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融合するポップとキッチュ。田名網敬一「記憶の冒険」展

大学在学中の1950年代後半から60年超にわたってジャンル横断的に旺盛な創作活動を続けてきたアーティスト、田名網敬一。その初となる大回顧展が国立新美術館で開催中だ(~11月11日)。戦争の記憶、そして、戦後のアメリカ文化を一身に浴びるなかで培われてきた田名網の創造性とオリジナリティはどこにあるのか。表象文化論・現代美術史研究の加治屋健司が読み解く。※記事は11月11日まで無料公開となります。

2024.11.8
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大岩オスカール『はじめてアート』の魅力。松井茂が見たそのクリエイティヴのためのビジョン

現代美術家・大岩オスカールによる著書『はじめてアート』(ケースパブリッシング)はご存知だろうか。1995年に刊行され、昨年に絵本化された本書は、なぜ「アートを知るための本」として重要なのか。作家の活動を振り返りながら、情報科学芸術大学院大学[IAMAS]教授の松井茂がその魅力について書く。

2024.11.7
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ティム・バートンの世界巡回展。最終の地、ロンドンで開幕

『シザーハンズ』や『マーズ・アタック!』などのヒット作で知られる映画監督のティム・バートン。2009年にニューヨーク近代美術館から始まり、2014年から展示構成を一新し、10年以上にわたり世界巡回を続けてきた回顧展「ザ・ワールド・オブ・ティム・バートン」が、最後の地であるロンドンのデザイン・ミュージアムで幕を開けた。

2024.11.7
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なぜ、アートウィーク東京が必要なのか? 蜷川敦子が語るAWTの役割とその未来

2021年に初開催されたアートウィーク東京(AWT)は、東京のアートシーンを国内外に発信する新たなプラットフォームとして発展を遂げている。国際的なアートシーンとの接続や、日本アート界の課題解決を目指すAWTが、どのように未来を見据えているのか。共同創設者の蜷川敦子氏に話を聞いた。

2024.11.5
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国立国際美術館 学芸課長・植松由佳が語る、国立美術館の作品収蔵とその挑戦

日本の国公立美術館として昨年、初めてルイーズ・ブルジョワの作品を収蔵した大阪の国立国際美術館。この画期的な収蔵を通じて、国立美術館の収蔵方針やコレクションの課題について、同館学芸課長の植松由佳氏にインタビューした。作品収蔵の意義やこれからの展望について考察する。

2024.11.4
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第24回

[ARTIST IN FOCUS]久保寛子:路上の素材が導く、権威への抵抗と神話の断片

ブルーシートや鉄、コンクリートなどの工業製品を用いた彫刻作品を制作し、各地の芸術祭を中心に大規模なインスタレーション作品を発表している久保寛子。これまでも主題としてきた「ゴッデス(女神)」をタイトルに掲げた個展の開催を機に、彫刻制作をめぐる思考とその精神性を聞いた。

2024.11.3