奈良県知事の収蔵品廃棄発言と、その背景にある本当に考えなければならないこと
7月10日、奈良県立民俗博物館における収蔵品保管施設の問題について、同県知事による「明確なルールを決めたうえで、価値のあるものだけ残してそれ以外は廃棄処分することも含め検討せざるを得ない」といった発言が物議を醸している。民俗資料を保存することの意義や、その難しさについて民俗学者・加藤幸治が論じる。
7月10日、奈良県立民俗博物館における収蔵品保管施設の問題について、同県知事による「明確なルールを決めたうえで、価値のあるものだけ残してそれ以外は廃棄処分することも含め検討せざるを得ない」といった発言が物議を醸している。民俗資料を保存することの意義や、その難しさについて民俗学者・加藤幸治が論じる。
世界6エリアにスペースを持つ国際的なギャラリー「ホワイト・キューブ」が、野又穫の個展「Continuum」を開催中だ。昨年、東京オペラシティ アートギャラリーの個展で大きな注目を集めた野又にとって、ロンドンデビューとなる。
パリ2024オリンピック・パラリンピック開催に沸くパリに、スケートボードができる彫刻作品が登場。フランス人アーティストのラファエル・ザルカはなぜこの作品をつくったのか?
現在フランスでは、印象派誕生150年を記念した祭典が半年にわたり開催中。レポート後編では、同祭典のプログラムとして秋まで開催中の展覧会から、森美術館が初めて海外にまとまった数のコレクションを貸し出した日仏合同企画展を含む、とくにおすすめの現代美術展を3つ紹介する。
大阪・長居の大阪市立自然史博物館で、ネコ科の動物たちの進化や行動の特徴に迫る特別展「『ネコ』〜にゃんと!クールなハンターたち〜」が開催中。そのオフィシャルショップでチェックしたいグッズを、編集部がピックアップして紹介する。
空海ゆかりの数々の寺宝が伝わる京都・神護寺(じんごじ)。その文化財の数々を紹介する創建1200年記念 特別展「神護寺」が東京国立博物館で開催中。そのオフィシャルショップでチェックしたいグッズを、編集部がピックアップして紹介する。
著名建築家が手がける美術館建築の魅力を、その内部を知り尽くす学芸員の目線で語ってもらう「キュレーターが語る美術館建築」。今回は、谷口吉生が設計した豊田市美術館(1995年開館)を能勢陽子が語る。
猛暑の日でも気楽に行ける、都内の駅チカ美術館をピックアップしてお届けする。※水分や塩分補給による熱中症対策をしっかりと行ったうえでお出かけください(本稿は随時内容をアップデートしています。7月20日最終更新)。
美術館の学芸員(キュレーター)が、自身の手がけた展覧会について語る「Curator's Voice」。第25回は、神奈川県立近代美術館 鎌倉別館で開催中の「鎌倉別館40周年記念 てあて・まもり・のこす 神奈川県立近代美術館の保存修復」(〜7月28日)を取り上げる。保存修復担当が常駐している国内でも稀有な美術館である同館では、いったいどのようにコレクションを維持しているのか。担当学芸員の橋口由依が語る。
大英博物館が昨年末、ロンドンのブルームズベリー地区にある同館のリノベーションとともに、ロンドン市外に収蔵品を保管する建物を新設して、これからの時代にふさわしい文化施設を目指す「マスタープラン」を発表。その第一弾として6月7日、大英博物館考古学リサーチコレクションがバークシャー州のシンフィールドにオープンした。
クリスティーズが、2024年上半期の売上高を発表。オークションによる売上は21億ドル(約3322億円)で、昨年と比べて約22パーセント減となった。
今年6月、森美術館はブルームバーグ・フィランソロピーズと提携し、日本語と英語の音声ガイドをアプリ「Bloomberg Connects(ブルームバーグ・コネクツ)」にて無料で提供することを開始した。その狙いは?
新千円札の図案に採用された葛飾北斎《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》の誕⽣と受容を深堀りする展覧会「北斎 グレートウェーブ・インパクト ―神奈川沖浪裏の誕生と軌跡―」が東京・両国のすみだ北斎美術館で開催中。なぜ、同作は人々の印象に残り、インパクトを与え続けているのか。同館学芸員の奥田敦子に寄稿してもらった。
欧州でもっとも重要な私立財団のひとつ、カルースト・グルベンキアン財団がリスボンに構える文化複合施設を拡張。その近現代美術館「Centro de Arte Moderna(在日ポルトガル大使館の日本語表記では「モダンアートセンター」、通称CAM)」では、隈研吾による新棟が渡辺豪・森永康弘らの展示とともに9月21日から一般公開される。
九州産業大学と国立西洋美術館が共同で、博物館の癒しの効果を検証する「博物館浴」の実証実験を行った。
東急東横線祐天寺駅から徒歩7分、閑静な住宅街のなかにある「アクセサリーミュージアム」は、日本では唯一のコスチュームジュエリー専門の私設博物館だ。常時2000点を超える展示品のすべては60年以上もの間、コスチュームジュエリー業界に身を置いてきてきた館長の田中元子が夫妻で収集してきたもの。彼女たちはなぜ、コスチュームジュエリーを集め、そしてミュージアムをつくるに至ったのか?
1874年、若き画家が集まりパリで自主企画展を開催し、後に印象派と呼ばれるようになった。現在フランスでは、印象派誕生150年を記念した祭典が半年にわたり開催中で、150のプログラムが展開されている。今回は、とくにクロード・モネ(1840〜1926)の革新性に影響を受けた現代アーティストによる絵画表現の実践をリポートする
夏休みを利用して訪れたい、編集部が注目する海外の展覧会をピックアップ。ここでは韓国、香港、台湾でチェックしておきたい展覧会ベスト10をまとめて紹介する。