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秋山陽

Yo Akiyama

 秋山陽は1953年山口県生まれ。78年京都市立芸術大学陶磁器専攻科修了。土と対話しながら、その物質性やエネルギーと真摯に向き合い、初期では黒陶を用いた作品で80年代より現代陶芸を牽引する。現在は、堆積させた粘土に、本焼きの後に鉄粉を施して錆びさせ、焼成によって現れた動的な土の質感を引き出す手法で作品を制作。一貫して、自然と人工、生成と崩壊、内部と外部といった関係性を意識し、土と自らの創意との融合を試みている。近年の個展に、「Echoes: In the Beginning Was Clay」(QM Gallery Katara、カタール、2019)、「秋山陽 —はじめに土ありき—」京都市芸術大学ギャラリー@KCUA、2018)、「アルケーの海へ」(菊池寛実記念智美術館、東京、2016)など。2018年まで京都市立芸術大学で教鞭を執って後進を指導。受賞歴に、平成27年度日本陶磁協会賞金賞(2016)、第17回MOA岡田茂賞工芸部門大賞(2010)、第21回京都美術文化賞(2008)、第4回円空大賞円空賞(2007)、第25回京都府文化賞功労賞(2007)ほか多数。