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森綾

Aya Mori

 森綾は1989年愛知県生まれ。2014年愛知県教育大学院教育研究芸術教育専攻修了。同大学で陶芸家の中島晴美に学ぶ。これまで、ひだの増殖など土の勢いを生かした正面性の強い作品を制作。自身と土との関係を重視した作陶から、近年は、鑑賞者の視点を意識し、360度鑑賞を楽しむことができる作品も手がけている。作品のタイトルは「Physarum(ホジホコリカビ、アメーボゾアに含まれる変形菌の一種)」や「Ameba(アメーバ)」など、湿地帯に生存する生き物の名称が多くつけられており、釉薬によって、湿った粘膜のようなイメージを表現している。主なグループ展に、「森綾・川浦紗季 二人展」(現代美術 艸居、京都、2017)、「陶の表現 – 戦後からのNew Vista」(現代美術 艸居、京都、2017)、「やきものの現在 土から成るかたち in ART FAIR TOKYO 2015」(アートフェア東京2015、東京国際フォーラム)、「新たな境地-東アジアの当代陶芸交流展」(新北市鶯歌陶瓷博物館、台湾、2012)など。14年に「第10回国際陶磁器展美濃」陶芸部門で審査員(ニコル・クーリッジ・ルマニエール[大英博物館学芸員])特別賞を受賞し、作品はミネアポリス美術館に収蔵されている。