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増田将大

Masahiro Masuda

 増田将大は1991年静岡生まれ、2014年東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。対象となる何気ない⾵景を撮影し、その画像をプロジェクターで同じ場所に投影。再び同じ視点で撮影するというプロセスを複数回くり返し、さらにそれをキャンバスの上にシルクスクリーンで刷ることで、多数の図像と絵の具の重なり、掠れを孕んだイメージを映し出す。幼少期に鑑賞した SFやホラー映画での体験を下地に、現実と虚構を画面に定着させ、時間を視覚化した作品を生みだしてきた増田は、我々の生きている時間は、⼀瞬⼀瞬が連続する映画フィルムのように連なり、形づくっているのではと想起している。

 カメラとプロジェクターを用いたイメージの重なりとズレは、絶対的な⼀つの視点など存在せず複数の客体が存在し、多くの瞳に多様な写り⽅をするように、⼀つのイメージもまた複数存在していることを⽰唆している。