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タラスキンボンカース

TARASUKIN BONKERS

 タラスキンボンカースは、近藤拓也と北田啓之によるデザインユニット。2007年より伊豆半島の南端にある南伊豆町の小さな集落で暮らし、自然に囲まれた生活のなかで本当に必要と感じたものを、身の回りにある素材を用いて一つひとつ手でかたちにしていったことをきっかけにプロダクトの制作を始める。最初に手がけたプロダクトは、東京・青山のインテリアショップ「シボネ青山」からの依頼で、カーテンの端切れを使ったパッチワークのクッションカバー。その後、港にあるロープと流木でつくったほうきや、伊豆の人々が使う背負いかごの肩ひも(連尺ひも)と農業用の網を組み合わせたバッグなどラインアップをそろえ、「タラスキンボンカース(TARASUKIN BONKERS)」を設立する。2人がつくるプロダクトは、生活のなかでの発見や愛着を持ったものから生み出されるのが特徴。自然物に限らず人工物も活用し、手づくりでありながら機能性を兼ね備えた、都会にも溶け込むデザインが国内外で人気を集めている。