ARTISTS

門馬さくら

Momma Sakura

 門馬さくらは1995年東京都生まれ。2017年に武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科テキスタイル専攻を卒業後、パリのエコール・ルサージュとアトリエ・ダルロッティで刺繍を学ぶ。22年東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻修了。人と装飾の関係性をテーマに、アート作品から装身具など透過性のある刺繍作品を制作している。19年に、コルベール委員会ジャパンと東京藝術大学の共同プロジェクト「コミテコルベールアワード 2019 -令和:新しい時代-」展に参加。新時代の「令和」をテーマとした作品が集まったなか、門馬は、顔を合わさずに対話が可能になった現代への疑問を、能面をモチーフとして刺繍で表現し、その《私たちが纏う仮面は本当に顔が隠れているだろうか?》が、優秀賞作品のひとつに選ばれた。同年、ブルガリ ジャパンと東京藝術大学が連携した文化支援プロジェクト「ブルガリ メチェナーテ」にて入選。また、肌に針を刺す行為と布に針を刺す行為をリンクさせ、日本人の刺青への視点について制作した「SHISEI」は、22年メトロ文化財団賞、杜賞を受賞。主なグループ展に、「Hiding a face to become someone」(Dress gallery、大阪、2021)、「素材のここち」(ギャラリー hygge、東京、2016)、「bloom」(ギャラリーIrie Yawd、東京、2016)などがある。