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ザ・プレイ

The Play

 ザ・プレイは関西を拠点に、池水慶一を中心に1967年から活動する美術家集団。メンバーは流動的で、プロジェクトごとに人を募り、かたちに残る何かを制作するのではなく、「体験すること」に取り組み続けてきた。これまでの参加人数は100名を超える。67年開催の「第1回PLAY展」では、神戸市三宮の東遊園地にて3日間1時間ずつ、参加者それぞれがハプニングを繰り広げた。これまでの作品に、発砲スチロール製の矢印形いかだに乗って各地の川を下る《現代美術の流れ》。77〜86年の毎夏、京都府相良郡の鷲峰山・大峰山の山頂に丸太材からなる1辺約20mの三角錐の塔を組み、その先端に導雷針を付けて落雷を待つ《雷》、発砲スチロールとベニヤ板で六畳一間の家を制作、家の中で生活をしながら木津川、淀川を下った《IE:THE PLAY HAVE A HOUSE》(1972/2015)などがある。2016〜17年にかけ、ザ・プレイの活動を振り返る美術館での初個展が国立国際美術館(大阪)にて開催、印刷物、記録写真、記録映像、音声記録、原寸大資料などが展示された。