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川辺ナホ

Naho Kawabe

 川辺ナホは1976年福岡県生まれ。99年に武蔵野美術大学造形学部映像学科を卒業後、2006年にUniversity of Fine Arts of Hamburgを修了。マテリアルの変換をテーマに、映像や写真、複数のオブジェを組み合わせたインスタレーション、ガラス板と炭の彫刻など、メディアを横断して作品を制作している。素材の物質としての成り立ちや、歴史上の出来事、現代における問題といった社会的文脈を明らかにし、分解や接続、置き換えといった変換を行う。変換によって、現在の世界で発生している目に見えない状況に形を与えることを試み続けている。

 これまでの個展に「Save for the Noon / 昼のために」(WAITINGROOM、東京、2018)、「In Other Words / 言い換えると」(konya-gallery、福岡、2018)、「The Children of Icarus」(WAITINGROOM、東京、2017)、「delikatelinien」(Ermekeilkaserne、ドイツ・ボン、2016)、「piece, piece(with Jane Brucker)」(Port Gallery T、大阪、2014)、「Observer Effect」(Galerie du Tableau、フランス・マルセイユ、2013)、「Shiseido Art Egg / Open Secret」(資生堂ギャラリー、東京、2011)など。グループ展に「Fuzzy Dark Spot」(Deichtorhallen Sammlung Falckenberg、ドイツ・ハンブルク、2018)、「Transitions」(Frappant、ドイツ・ハンブルク、2018)、「Landschaft. Gebrochene Idylle」(Schloß Agathenburg、ドイツ・アガーテンブルク、2018)、「wie es sich ereignet – Naho Kawabe / Hendrik Lorper」(Take Maracke & Partner、ドイツ・キール、2017)、「The Material of Memory」(Frise、ドイツ・ハンブルク、2016)、「Sudden Change of Idea」(Union Art Museum、中国・武漢、2015)、「想像しなおし」(福岡市美術館、2014)などがある。