ARTISTS

シルケ・オットー・ナップ

Silke Otto-Knapp

 シルケ・オットー・ナップは1970年ドイツ・オスナブリュック生まれ。ヒルデスハイム大学で社会学を専攻し、その後ロンドン芸術大学を修了。舞台、モダン・ダンスの歴史を参照し、制作をしている。キャンバスに水彩絵具を塗ってそれを落とし、また新しく水彩絵具を塗ることで出来上がる無数の層によって、平面性と奥行き、輪郭と肉体、距離の遠近、現実と比喩的な空間といった、相反する空間概念の共存が生まれ、モチーフと絵画の表層のあいだに緊張感を生んでいる。主な展覧会は、イスタンブール・ビエンナーレ(2005)、フロリアン・プムフースルとの2人展「距離の比率」(タカ・イシイギャラリー、東京、2014)、グループ展「Sacré 101 – An Exhibition Based on The Rite of Spring」(ミグロ現代美術館、チューリッヒ、2014)、グループ展「Made in L.A. 2016: a, the, though, only」(ハマー美術館、ロサンゼルス)、「Beautiful world where are you?」(リバプール・ビエンナーレ、2018)などがある。