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シルパ・グプタ

Shilpa Gupta

 シルパ・グプタは1976年インド・ムンバイ生まれ。97年サー・JJ芸術学院卒業。アイデンティティー、暴力、人権、ジェンダー、国際紛争への関心を、インタラクティブ作品、立体作品、写真、パブリック・パフォーマンスなど様々なメディアを通して視覚化してきた。フラップボードに「000 1944 TWO TWINS ARE AT WAR」などのメッセージが代わる代わる現れる《Untitled》(2008-09)では、47年より続くカシミール紛争、グローバル資本主義の社会と個人のあいだに生まれる葛藤を詩的に表現。日本語、英語、ウルドゥー語による「わたしもあなたの空の下に生きている」の文字のネオンサインが交互に点灯する《わたしもあなたの空の下に生きている》(2011)でも、カシミール紛争がテーマのひとつとなっている。近年参加した主な展覧会に、横浜トリエンナーレ 2008、「LOVE展:アートにみる愛のかたち-シャガールから草間彌生、初音ミクまで」(森美術館、2013)、個展に「A Bit Closer」(現代美術センター、シンシナティ、2010)など。第56回ヴェネチア・ビエンナーレ(2015)ではインド・パキスタン両国を代表する作家のひとりとして参加した。