長田綾美

　長田綾美は「日常をリフレームする」というテーマをもとに、ブルーシート・輪ゴム・バラス石・不織布・水糸などの工業製品を作品の素材に用いる。誰にとっても身近なそれらを作品に落とし込むことで、モノの価値について見つめ直すきっかけをつくりたいと考える。また、規則的な行為を膨大に繰り返すことから見えてくるものについても興味を持ち、ごく単純な、絞る・織るといった染織技法を一つの対象に執拗に重ね、その行為に付随する身体感覚との連動性から生じる自身の物作りに対する衝動や執着を表現することも試みている。