ARTISTS

吉田穂高

Hodaka Yoshida

 吉田穂高は1926年東京都生まれ。父は新版画を代表する画家・吉田博。伝統的な木版技法にシルクスクリーンやリトグラフ、写真製版など、多様な技法を併用した先駆的な作品で国際的に活躍し、戦後の日本の版画界を導いた。1955年アメリカ・中米を旅行し、マヤ文明の遺跡に強い感銘を受け、帰国後は原始美術から着想を得た抽象作品を制作。63年渡米し、当時全盛であったアメリカのポップアートに刺激を受け、自らの作品に写真製版を導入。木版画を併用した独自の技法を開拓した。主な受賞歴に、ソウル国際版画ビエンナーレ大賞(1972)、リエカ国際オリジナル・ドローイング展国際審査員名誉賞(1976)、山口源大賞(1987)など多数。紫綬褒章(1990)、勲四等旭日小綬章(1990)受章。