ARTISTS

水野健一郎×ラッセル・モーリス

Mizuno Kenichiro and Russell Maurice

水野健一郎 Kenichiro Mizuno
1967年岐阜県生まれ。東京都在住。鳥取大学工学部社会開発システム工学科中退。バンタンデザイン研究所キャリアスクール修了。セツ・モードセミナー卒業。既視感と未視感の狭間に存在する“超時空感”を求めて、潜在的絵画体験であるTVアニメからの影響を脳内で再構築し、多様な手法を用いてアウトプット。その一方で、クラムジング及び脱印象的描画法と名付けた手法によって“表現のキワ”を追究する。映像チーム「超常現象」、美術ユニット「最高記念室」としても活動。「アウターサイド」シリーズメンバー、「得体」キュレーション、「擬似マウンテン」キュレーション。美学校講師、東北芸術工科大学非常勤講師、女子美術大学非常勤講師、京都芸術大学特別講師、マイファイ絵画実験室講師。

ラッセル・モーリス Russell Maurice
1975年イギリス・ニューカッスル生まれ。20年ほどロンドンで暮らした後、東京に移住。1983年、若干8歳にしてグラフィティカルチャーに接し、大きな影響を受ける。インターネット以前の時代に存在した、世界中のグラフィティライターたちが自身のグラフィティ写真を交換する為の地下ネットワークに参加。そこで手に入れた写真を使用して、グラフィティムーブメントを記録したZINEを制作した。1993年には、イギリスで初めてグラフィティをTシャツにプリントしたアパレルレーベル「The Gasface」を立ち上げ。その後、レーベルの名称を「Gasius」に変更し、Medicom、Porter、Givenchy、NIKEといったブランドとのコラボレーションも多数実施。

モーリスの現在の作品群は、アニメーションやマンガの要素と組み合わせた抽象絵画、様々なメディウムの立体作品、コラージュと少しの写真で構成されており、新たな段階に突入した「コミック・アブストラクション・ムーブメント」の触媒となる重要アーティストと言える。