ARTISTS

太田麻里

Mari Ota

 太田麻里は1982年愛知県生まれ。2005年の多摩美大油画科在学中にギャルリー東京ユマニテで初個展「unfinished zoo ∞」を開催。翌年の個展「my diary」では、原稿用紙をつなぎ合わせた2メートルもの絵画とともに、会期中に毎日パフォーマンスを行いその痕跡を残す展示が大きな反響を呼んだ。07年にロイヤル・カレッジ・オブ・アート(ロンドン)、08年に京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画を修了し、12~16年まで、アーティスト・イン・レジデンスおよび文化庁海外派遣でドイツやポーランドに滞在する。

 近年は東京と名古屋を拠点に活動し、絵、ドローイング、バレエの身体表現と映像や音楽を用いたパフォーマンスを展開。絵は日記を書くように日常の記憶の断片を描きとめ、パフォーマンスは日常の些細な行為を反復し、その範疇を逸脱していく実験、そしてドローイングはその中間を行き来するものとして位置づけている。

 主な個展に、「太田麻里展」(ギャルリー東京ユマニテ、2020)、「Mari Ota」(Addaya Centre d'Art Contemporani、スペイン、2016)、「八月の体操」(Higure17-15cas、東京、2014)、「vom schwarzen aus」(Artists Unlimited Galerie、ドイツ、2013)、「太田麻里展」(ミヅマアートギャラリー、東京、2009)など。