ARTISTS
マリーナ・アブラモヴィッチ
Marina Abramović
マリーナ・アブラモヴィッチは1946年旧ユーゴスラビア・ベオグラード生まれ。60年代後半より活動を開始し、自身の肉体を使ったパフォーマンスやボディ・アートを展開する。銃やナイフ、羽根など72種類の道具を用意し、自身の体に対してそれらを観客に自由に使わせる《Rhythm 0》(1974)のように、パフォーマンスには共通して苦痛や危険、あるいは快楽が伴う。同作品ではアブラモヴィッチは6時間されるがままとなるが、パフォーマンスの終わりに観客に向かって歩みを進め、誰もが痛みを与える側、そして受ける側になりうることを示した。76〜88年には当時のパートナー・ウーライ(1943年ドイツ生まれ)とユニットを組み、他者との信頼関係をテーマに活動。2人の共同作品では、恋人が中国・万里の長城の両端からそれぞれ歩き、中間地点で合流し決別するパフォーマンス《The Great Wall Walk》(1988)がよく知られている。
97年、第47回ヴェネチア・ビエンナーレで金獅子賞を受賞。2005年にグッゲンハイム美術館(ニューヨーク)で、ヨーゼフ・ボイスやヴィト・アコンチらによる著名なパフォーマンスを再演し、自作に導いていく《Seven Easy Pieces》を発表。パフォーマンスやボディ・アートのほか、インスタレーションやヴィデオ作品、音や写真を用いた作品などの制作も行う。日本では、2000年に宿泊体験型の作品《夢の家》が大地の芸術祭の里(新潟)に恒久施設として設置。このほか、ファーレ立川に瞑想の壁《黒い竜-家族用》があり、熊本市現代美術館では、なかで寝そべりながら読書できる本棚《Library for Human Use》(2002)が展示されている。
97年、第47回ヴェネチア・ビエンナーレで金獅子賞を受賞。2005年にグッゲンハイム美術館(ニューヨーク)で、ヨーゼフ・ボイスやヴィト・アコンチらによる著名なパフォーマンスを再演し、自作に導いていく《Seven Easy Pieces》を発表。パフォーマンスやボディ・アートのほか、インスタレーションやヴィデオ作品、音や写真を用いた作品などの制作も行う。日本では、2000年に宿泊体験型の作品《夢の家》が大地の芸術祭の里(新潟)に恒久施設として設置。このほか、ファーレ立川に瞑想の壁《黒い竜-家族用》があり、熊本市現代美術館では、なかで寝そべりながら読書できる本棚《Library for Human Use》(2002)が展示されている。