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荒川修作

Shusaku Arakawa

 1936年愛知県生まれ。愛知県立旭丘高等学校美術過程卒業後、武蔵野美術学校(現・武蔵野美術大学)を中退。1960年に吉村益信、篠原有司男、赤瀬川原平と前衛芸術グループ「ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ」を結成し、「反芸術」の実践を行う。同年9月に「もうひとつの墓場」と題した初個展を東京の村松画廊で開催。柩を思わせる木箱とセメントの塊が用いられた立体作品、「棺桶」シリーズを発表した。

 61年よりニューヨークに拠点を移し、詩人のマドリン・ギンズとともに活動をスタート。シルエットや矢印、線、写真、色のグラデーションなどのモチーフを複合的に用いて絵画化した「ダイヤグラム(図式)」シリーズなどを経て、70年に行われた第35回ヴェネチア・ビエンナーレでは、言葉がイメージや物のシンボルとしてだけでなく、ほかの記号・かたちと並列的に自律して描かれた「意味のメカニズム」シリーズを出品。同名の著書も88年、リブロポートから刊行された。

 代表作のひとつに、1万8000平方メートルほどの広大な敷地に、水平・垂直が極力存在しないパビリオンなどを建設した作品《養老天命反転地》(1995)がある。同作品は構想約30数年の末に実現し、90年代からはこうした建築作品も手がけた。著書に『死なないために』(リブロポート、1988)、ギンズとの共著『死ぬのは法律違反です 死に抗する建築: 21世紀への源流』(春秋社、2007)など。2010年没。