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吉村芳生

Yoshio Yoshimura

 吉村芳生は1950年山口県生まれ。山口芸術短期大学卒業後、地元の広告会社に就職。その後退職し、76年より創形美術学校で版画を学んだ。80年より山口に活動拠点を移す。代表的な作品に、新聞の見開きを丸写しした「ドローイング 新聞」(1977)や、自分の顔を1年間毎日欠かさず写真に撮り続け、1枚ずつ模写した「365日の自画像》(1981–90)など。「六本木クロッシング2007:未来への躍動」(森美術館、東京)でその初期作が展示され、再評価へとつながった。同年には第61回山口県美術展覧会で《コスモス 徳地に住んで見えてくるもの(色鉛筆で描く…)》を出品し大賞を受賞。また09年からは、新聞紙を克明に描き写し、さらにその新聞紙の上に自画像を重ねる「新聞と自画像」シリーズなどを展開。10年には山口県立美術館で大規模個展「吉村芳生展 ─とがった鉛筆で日々をうつしつづける私」が開催された。