「東アジア文化都市」は、日本・中国・韓国の各国政府から選定された都市が、1年間を通じて文化芸術による多彩なイベントや交流を行うことで、東アジア地域の相互理解や連帯感の形成を促進するとともに、開催都市のさらなる発展を目指す事業。2017年、日本からは京都市が開催都市として選ばれ、伝統文化、現代美術、舞台芸術、音楽、マンガ・アニメなど、幅広いジャンルの多彩なイベントを開催していく。
そんななか、8月19日から開催される現代美術のイベントが「アジア回廊 現代美術展」だ。この「アジア回廊」という言葉には、「東アジア文化都市のプロジェクトが様々な地域の文化芸術の豊かさに直接に触れ、感動をともにする場となり、またそのことが少しでも寛容で融和な社会の形成に寄与するものであってほしい」という願いが込められているという。
アーティスティック・ディレクターは京都市生まれで、京都市立芸術大学学長などを歴任してきた美術評論家・詩人の建畠晢。世界文化遺産の二条城と、元明倫小学校をリノベーションした京都芸術センターが会場となる。参加作家は、日中韓のベテラン世代である草間彌生、蔡國強(ツァイ・グオチャン)、チェ・ジョンファをはじめ、やなぎみわ、宮永愛子、久門剛史、キムスージャ、何翔宇(ヘ・シャンユ)など25組。
主会場の二条城は、建物や庭園がほぼ回廊式、回遊式に連なるように配置されており、観客もその広大な城域の各所に展示された作品群をループ状に巡り歩いて鑑賞することになるという。今後の詳細情報は公式サイトをチェックしてほしい。