2018.6.13

第7回新鋭作家展の優秀者、
力石咲と津田隆志の2作家による
「見しらぬ故郷/なじみの異郷」展が開催

川口市立アートギャラリー・アトリアが企画する公募展「第7回公募 新鋭作家展」(2017)の優秀者である力石咲と津田隆志の2作家が、今夏開催される企画展「見しらぬ故郷/なじみの異郷」に向けて、川口市内で制作を進めている。会期は7月14日~9月2日。

力石咲 ニット・インベーダー in 常陸多賀: addi UFO 2016 撮影=木奥恵三 ©KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭
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 川口市立アートギャラリー・アトリアが企画する公募展「第7回公募 新鋭作家展」(2017)の優秀者である力石咲と津田隆志の2作家が、今夏開催される企画展「見しらぬ故郷/なじみの異郷」にむけて川口市内で制作を行っている。

 出会った人々やモノ、空間をカラフルな毛糸で編みくるむインスタレーション作品を発表している力石咲。何気ない日常の景色を一変させる力石は、自身が感じる「川口らしいもの」を作品に取り込むべく、「産業」「風土」「歴史」など、様々な角度からリサーチを重ね、大きなものから小さなものまでどのように編みくるむかのアイデアを練っている。

 いっぽう津田隆志は、写真を表現のベースとしながら、取材中の体験や時間そのものを取り込んだ作品を展開。近年は都市部を流れる河川に注目し、決して綺麗とはいえない水の表面に美しく反射する都市風景を作品化している。川口では市内を流れる

旧芝川に足繁く通い、取材と撮影を重ねているという。

 「見しらぬ故郷/なじみの異郷」展は、作家が川口を馴染みの土地と思えるほどに調査し、理解を深め、作品を通じて市民も見たことのないような川口を出現させようとアプローチするもの。本展は、作家にとってはこれまでにない要素を取り入れながら表現を高めていくきっかけであり、また市民にとってはアートを介して地域への新鮮な視点を体験する機会となるだろう。

津田隆志 mirror/river 旧芝川 2018