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NEWS / HEADLINE - 2018.5.20

未来の子供たちへ。
かこさとしの活動を振り返る過去最大規模の展覧会が開催へ

『だるまちゃんとてんぐちゃん』『からすのパンやさん』などで知られ、半世紀以上にわたって多数の絵本を発表してきた川崎市ゆかりの絵本作家、かこさとし。今年5月2日、92歳で惜しくも逝去したかこの創作の秘密にせまる展覧会が開催される。会期は7月7日~9月9日。

かこさとし 『だるまちゃんとてんぐちゃん』 福音館書店刊 © Kako Research Institute Ltd.

 かこさとしは1926年福井県武生市(現・越前市)生まれ、東京帝国大学(現・東京大学)卒業。工学博士であり、技術士としての活動と児童文化の研究を並行して行った。

 50年代には、地域住民の生活向上のための助力をするセツルメント活動を通して川崎市の子供たちに創作指導したほか、自ら紙芝居や幻灯を制作。その後の作家活動の大きな糧となった。

かこさとし 『だるまちゃんとかみなりちゃん』 福音館書店刊 © Kako Research Institute Ltd.

 59年『だむのおじさんたち』で絵本作家としてデビュー。『だるまちゃんとてんぐちゃん』『からすのパンやさん』『どろぼうがっこう』といった代表作のほか、『かわ』『海』などの科学絵本を手がけ、著書は600点以上にのぼる。

 複製原画を中心に200点以上が集まる本展では「見る」「知る」「学ぶ」「食べる」のキーワードで、絵本作家としてデビューして以後の作品を紹介。幼少時代から大学時代まで、かこの活動を写真パネルなどで紹介し、子供達と一緒に描いたスケッチなども展示する。

かこさとし 『からすのパンやさん』 偕成社刊 © 1973,Satoshi KAKO

 担当学芸員は開催にあたって「かこ先生は本展のことを大変気にかけてくださり、川崎での開催をとても楽しみにされていたので残念でなりません。本展は図らずも回顧展のかたちとなりますが、哀悼の意を込めて開催させていただくことにいたしました。謹んで心からご冥福をお祈り申し上げます」とのコメントを寄せている。

かこさとし 『たべもののたび』 童心社刊

 会期中、館内ではかこに感謝を伝える場として「いつまでも いつまでも かこさとしさん」設置。かこの記録映像を見られるほか、メッセージを書くこのコーナーは、誰でも自由に来場できる。またメッセージは後日、加古総合研究所へ届けられるという。

 大人から子供まで幅広い年齢層が楽しめる、明るい展示になるという本展。90歳を過ぎても、子供たちに絶えずメッセージを発信し続けたかこの活動を振り返ることで、作家像そのものに迫るものになっている。

かこさとし 『だるまちゃんとかみなりちゃん』 福音館書店刊 © Kako Research Institute Ltd.

information

かこさとしのひみつ展-だるまちゃんとさがしにいこう-

会期:2018年7月7日~9月9日
会場:川崎市市民ミュージアム
住所:神奈川県川崎市中原区等々力1-2(等々力緑地内)
電話番号:044-754-4500
開館時間:9:30〜17:00(7月21、28日、8月4、11、18日の土〜19:00 ※最終入館は閉館30分前)
休館日:月(祝なら火)
料金:一般 600円 / 65歳以上・大学生・高校生 450円 / 中学生以下無料

event

ナイト・ミュージアム!担当学芸員によるギャラリートーク
日時:8月18日 17:00〜17:30
会場:川崎市市民ミュージアム2F企画展示室1
夜間開館日にあわせて、大人向けの展示解説を行う。
 
かこさとし幻灯上映会
日時:8月19日 14:00〜15:00
会場:川崎市市民ミュージアム1F映像ホール
定員:270名(当日先着順)
参加料:無料
かこさとしが1950年代に川崎セツルメントの活動で制作された幻灯を上映。絵本化していない作品も見ることのできる貴重な機会となる。
 
ギャラリーツアー
日時:9月2日 14:00〜15:00
会場:川崎市市民ミュージアム2F企画展示室1
ゲスト:加古総合研究所 鈴木万里

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