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育成ゲームに潜む「暴力」とは?
相磯桃花が問い直すキャラクターとプレイヤーの関係性

アニメ調のキャラクターを用いた作品を制作している相磯桃花が、東京・品川のTATARABA「ナオナカムラ」で個展「 私がした暴力 」を開催する。会期は2月23日〜3月4日。

相磯桃花 個展「私がした暴力」メインビジュアル

 相磯桃花は1993年大阪府生まれ。映像作品や平面作品をメインに、これまで2014年の「LITTLE AKIHABARA MARKET」(ROPPONGI HILLS A/D GALLERY)や、2016年の「BOYS LOVE」(新宿眼科画廊)をはじめとする多数のグループ展で作品を発表。また、雑誌『美術手帖』2016年8月号のメインビジュアルや、アイドルグループ「バンドじゃないもん!」メンバーによるソロ楽曲のメインビジュアルを務めるなど、活躍の場を広げている。

 相磯の描く「萌え絵」と称されるアニメ調のキャラクターは、たんなる絵のクオリティの高さや可愛さだけで成立することなく、冷静な視線で暴かれていく自意識や承認欲求に加えてどこか不穏な空気を漂わせる。

 「 私がした暴力 」と題された本展では、「キャラクターへの暴力」をモチーフにした作品を発表。育成ゲームなどにみられるプレイヤーによるキャラクターの人格形成は、無抵抗なキャラクターに対する暴力であるという考えのもと、現実社会においても同様に存在するこうした「無意識からなる暴力」を暴き、キャラクターとプレイヤーの関係性を映し出す。

編集部

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