那珂川町馬頭広重美術館

　那珂川町馬頭広重美術館は、歌川広重の貴重な肉筆画を多数所蔵する美術館。歌川派の浮世絵、小林清親をはじめとする明治期の版画、洋画家・川村清雄の油絵、思想家・徳富蘇峰の書など多彩なコレクションを有し、広重の浮世絵を中心に様々なテーマの企画展を開催している。

　ゆったりとした切妻の大屋根を持つ平屋の建物は隈研吾の設計によるもの。「広重の芸術と伝統を表現する落ち着きのある外観」をコンセプトとし、自然豊かな那珂川町の景観に溶け込むようにつくられた。美術館全体が地元産の八溝杉による格子に包まれ、時間とともに移りゆく光によって様々な表情を楽しむことができる。