MUSEUMS / GALLERIES

小平市平櫛田中彫刻美術館

武蔵野 - 多摩|東京

展示館内観

 小平市平櫛田中彫刻美術館は近代彫刻の巨匠・平櫛田中(1872〜1979)が暮らした邸宅と展示館を併設した美術館。1994年に開館した展示館では、田中の彫刻作品、書をはじめ、田中が収集した彫刻・絵画・工芸などの作品、古美術品などを所蔵し、テーマごとに企画展示を開催している。

 田中が晩年の10年間を過ごした邸宅は、1984年より記念館として保存し、その功績を広く伝えることを目的として公開している(現在は部分公開)。邸宅は、別名「九十八叟院(きゅうじゅうはちそういん)」といい、建築家・大江宏による書院造りの名建築。記念館では、春と秋に庭園を開放し、野点の茶会なども行っている。玉川上水をのぞむ眺めも美しく、田中が100歳の時に20年後の制作のために取り寄せた彫刻用の原木も見どころのひとつとなっている。