MUSEUMS / GALLERIES

本間美術館

山形

本館「清遠閣」外観

新館美術展覧会場 内観

 本間美術館は、約1.7ヘクタールの敷地に本館「清遠閣」、池泉回遊式庭園の「鶴舞園」および美術展覧会場からなる。1947年に清遠閣と鶴舞園を美術館として開館、68年には多彩な収蔵品の公開や、山形県内外作家の作品を企画展示する新館美術展覧会場を建設し、今日に至っている。

 清遠閣と鶴舞園は、酒田の豪商・大地主として知られた本間家の4代光道が、1813年、庄内藩主の領内巡検の休憩所として別荘を造ったのが始まり。清遠閣は茶室「六明蘆(ろくめいろ)」を備えた書院造りで、2階からは鶴舞園の全景を見渡すことができ、館内では収蔵品を中心に常設展示している。

 また、鶴舞園は鳥海山を借景にした池泉回遊式庭園で国指定名勝。北前船で運ばれた全国の名石を配し、北側は深山幽谷を、南側は里山と、人里までの景観をコンパクトに表現している。