台湾文化センター×『美術手帖』。台湾現代アーティストの魅力を伝えるオンラインイベント第2回は游⽂富(ヨウ・ウェンフー)と淺井裕介の対談

雑誌『美術手帖』と台湾文化センターのコラボレーションプロジェクトの第2回となるオンラインイベントが開催。「北アルプス国際芸術祭2020-2021」に参加中のアーティスト、游⽂富(ヨウ・ウェンフー)と淺井裕介の対談が10⽉19⽇に配信される。

左からヨウ・ウェンフー(写真提供=游文富)、淺井裕介(Photo by Yusuke Takeda)、山本浩貴

 台⽇⽂化交流のプラットフォームである台湾⽂化センターと『美術⼿帖』がコラボレーションし、現在注⽬が⾼まる台湾の現代美術シーンについて発信するプログラム。その第2回となるトークイベントが10⽉19⽇に配信される。

 台湾⽂化センターは、台湾の芸術や⽂化関連の団体、その活動内容を広く紹介する拠点として、国際的に⽂化事業を展開するほか、NGOや⽂化芸術団体、ミュージアムによる台⽇交流を推進している。昨年度のコラボレーション企画として⾏った、雑誌『美術⼿帖』2020年10⽉号⼩冊⼦付録「台湾アートシーンの現在」と、ウェブ版「美術⼿帖」での連載に続き、今年は全3回のオンラインイベントを開催している。

 オンラインイベントの第2回は10⽉19⽇20時より配信。今回は台湾と⽇本のアーティストによる対談となり、游⽂富(ヨウ・ウェンフー)と淺井裕介が登壇する。2⼈はともに今⽉開幕した「北アルプス国際芸術祭2020-2021」に参加中。また、アジアのアートシーンに詳しい⽂化研究者の⼭本浩貴がモデレーターを担当する。

 ヨウは1968年台湾・雲林県⽣まれのアーティスト。⽵や⿃の⽻などの⾃然の素材を⽤いた作品や、台北当代芸術館の建物全体を覆うインスタレーションなどを制作。「北アルプス国際芸術祭2020-2021」では、約50万本の⽵ひごを使い、現地の⼈たちとともに⾵景を変容させるランドアートプロジェクトを⾏った。

ヨウ・ウェンフー 南方向量 2018

 淺井裕介は1981年東京都⽣まれのアーティスト。滞在先の⼟と⽔を使って描く壁画や、動植物をモチーフとして様々な場所に展開される絵画作品で知られる。「北アルプス国際芸術祭2020-2021」では、現地で採集した13種類の⼟を画材に、町の⼈たちと⼀緒に描いた巨⼤壁画《⼟の泉》(2017年の作品の再制作版)などを発表している。

中国・重慶での「WULONG LANBA ART FESTIVAL 2019」 での淺井裕介《空から⼤地が降ってくるぞ》(2019)の展⽰⾵景

 今回のイベントでは、⾃然素材を使い、地域住⺠との共同制作を⾏うなどの共通点を通じて、芸術祭での作品をはじめ、お互いの活動について語る予定だ。当⽇は『美術⼿帖』公式YouTubeアカウントより、申込み不要・無料でライブ視聴できる(アーカイヴあり)。

 なお、第3回も最前線で活躍する台湾アーティストを招き、トークが配信される。

編集部

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