2017.2.18

JAPAN HOUSEフォーラム2017が東京で開催 「日本を知る衝撃を、世界へ。」

外務省が主体となり、世界の人々に対して日本の魅力を表現・発信するための海外拠点事業「JAPAN HOUSE(ジャパン・ハウス)」。2017年はロンドン、ロサンジェルス、サンパウロの世界3都市でこのジャパン・ハウスのプロジェクトがスタートするのを控え、東京で一般参加型のフォーラムが開催される。

JAPAN HOUSEロゴマーク

 ジャパン・ハウスは、展示スペース、シアター機能のある多目的スペース、物販、飲食、書籍、web、カフェなどの活動を融合させ、伝統の未来、大衆文化の熱、ハイテクノロジーの実力、多様な食文化などを具体的に紹介・提示し、これまで日本に興味を持っていなかった人々も含め、幅広い層に向けて日本の魅力を発信するもの。類型的な情報発信ではなく「いかに日本を知らなかったか」に気づいてもらい「日本に目覚めてもらう」プロジェクトとなっている。

 2017年はロンドン、ロサンジェルス、サンパウロの3都市に設置され、公募された3つの企画展を各都市で巡回開催。情報発信意欲と、海外に発信するに適した展示コンテンツを持つ個人や団体に対して、発表・表現の場を設け、各地におけるサポート体制を提供していく。また、今までにないコンテンツの紹介や、新たな日本のあり方をプレゼンテーションする機会をつくることで、日本に対する関心の広がりや理解の深まりを促すこともその目的のひとつだ。

 今回実施されるフォーラムでは、事業コンセプトや意義、発信のあり方などについて、多角的な視点のテーマによるパネルディスカッションを予定。プログラムは2部に分かれており、第1部では2つのセッションを開催。セッション1「ジャパン・ハウスというプラットフォーム」では、雑誌『Casa Brutus』編集長の松原亨をモデレーターに迎え、片山正通(Wonderwall®)、隈研吾(隈研吾建築都市設計事務所)、小坂竜(乃村工藝社A.N.D)、名和晃平(SANDWICH)といった第一線で活躍するメンバーがパネリストとして登壇。ジャパン・ハウスという事業に関わる建築・設計関係者による各施設設計の背景にあるアイデアを語る。

 また、セッション2「日本を知る衝撃~巡回展示企画~」では、森美術館館長・南條史生をモデレーターに、株式会社竹尾、東京大学山中俊治研究室、TOTOギャラリー・間が参加し、各都市を巡回するエキシビションについて議論を交わす。

 第2部は、石倉洋子(一橋大学名誉教授) 、大西洋(三越伊勢丹代表取締役社長)、木下斉(地域経済評論家)、小谷真生子(日経プラス10メインキャスター)、船橋洋一(日本再建イニシアティブ理事長)、真鍋大度(Rhizomatiks Research代表)、モーリー・ロバートソン(ジャーナリスト)が登壇し、日本の発信のあり方などについて議論を深めるという。

 なお、会場ではジャパン・ハウス各都市の設計模型なども展示。日本の情報発信戦略について、改めて考える機会となるだろう。