注目を浴びる日本の前衛美術 1950〜70年代と現代の系譜

1950〜70年代の日本の前衛美術と、その精神を継承するコンテンポラリーアートを紹介する展覧会「日本の前衛美術1950-1970+Contemporary Art」が、FUMA Contemporary Tokyo | 文京アート(東京・八丁堀)で3月10日〜25日に開催される。

石井茂雄 暴力シリーズ 浮遊する骸骨 1956頃 キャンバスに油彩 91x 117cm

 ニューヨーク近代美術館(MoMA)での「Tokyo 1955–1970: A New Avant-Garde」展(2012〜13)や、グッゲンハイム美術館での「Gutai: Splendid Playground」展(2013)の開催など、近年、日本の戦後美術が世界的な注目を集めている。

 本展では、戦後に活躍した作家の作品を通じて1950〜70年代の日本の前衛美術を振り返るとともに、これらの作家精神を継承した現代美術作品を紹介。

 メッセージ性の強いルポタージュ絵画で知られる池田龍雄や中村宏をはじめ、日常に潜む圧力や脅威をテーマに銅版画を制作した石井茂雄、解体された身体を密室内に描いた「浴室」シリーズや晩年にはコンセプチュアルアートを数多く手がけた河原温のほか、阿部展也、小山田二郎、金子國義、鶴岡政男、平賀敬、吉仲太造の作品を展示。あわせて現代美術からは加藤泉、金巻芳俊、櫻井りえこ、稲葉友宏、斉藤桂、川島優といった、幅広い年代の作家が参加し、日本の前衛美術の系譜を通覧する。

編集部

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