チャペック兄弟は20世紀初頭に中欧チェコで活躍した芸術家。兄のヨゼフ・チャペックはキュビスムの画家として活躍し、弟のカレル・チャペックは新聞記事、戯曲、旅行記、批評など主に文筆家として活躍した。二人は共同して戯曲や小説のような出版物を多数手がけている。
チャペック兄弟は子どもをテーマにした童話をはじめとした多くの作品を制作しており、童話『長い長いお医者さんの話』や愛犬「ダーシェンカ」を写真とイラストで紹介した本は日本でも著名。彼らは子どもに大きな興味を持ち、積極的な子ども支援を行った一方で、子どもの持つ世界の美しさや、未開発でプリミティブな表現方法に興味を示した。
本展ではチェコの現代美術館GASKで開催された展覧会をもとに、子供をテーマとした作品を中心に展示する。