絵画から文筆まで。マルチな才能を持つチャペック兄弟の展覧会を開催

20世紀初頭に活躍した芸術家・チャペック兄弟の展覧会が松濤美術館で開催される。会期は4月7日〜5月27日。

ヨゼフ・チャペック ボールで遊ぶ二人の少年 1928 キャンバスに油彩

 チャペック兄弟は20世紀初頭に中欧チェコで活躍した芸術家。兄のヨゼフ・チャペックはキュビスムの画家として活躍し、弟のカレル・チャペックは新聞記事、戯曲、旅行記、批評など主に文筆家として活躍した。二人は共同して戯曲や小説のような出版物を多数手がけている。

ヨゼフ・チャペック 花を持つ少女 1934 キャンバスに油彩
カレル・チャペック ミンダと散歩するカレル・チャペック 1926-30 紙に鉛筆、インク プラハ10区蔵

 チャペック兄弟は子どもをテーマにした童話をはじめとした多くの作品を制作しており、童話『長い長いお医者さんの話』や愛犬「ダーシェンカ」を写真とイラストで紹介した本は日本でも著名。彼らは子どもに大きな興味を持ち、積極的な子ども支援を行った一方で、子どもの持つ世界の美しさや、未開発でプリミティブな表現方法に興味を示した。

 本展ではチェコの現代美術館GASKで開催された展覧会をもとに、子供をテーマとした作品を中心に展示する。

カレル・チャペック ダーシェンカ 1932 写真 チェコ国立文学館蔵
『こいぬとこねこは愉快な仲間』原画 1929 紙にインク スロヴァキア国立美術館蔵

編集部

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