「人」を描き続けた画家・鶴岡政男の真相に迫る。高崎市美術館で回顧展が開催

昭和時代に活動した画家・鶴岡政男の生誕110年を記念して、展覧会「人、鶴岡政男」が開催される。会場は高崎市美術館で、会期は2月10日〜3月25日。

鶴岡政男 獲物 1948 キャンバスに油彩 個人蔵

 鶴岡政男(1907〜1979)は、群馬県高崎市出身の画家。戦争体験や友人の死、自身の生活苦のなかで、「人」そのものを描き続けた。

鶴岡政男 ふたり 1948 板に油彩 高崎市美術館蔵

 その生誕110年を記念して開催される展覧会「人、鶴岡政男」では、同館コレクション及び県内美術館のコレクションのなかから、油彩34点、パステル17点、素描38点、立体などを9点、合計98点を展覧。

鶴岡政男 春の野 1976 キャンバスに油彩 群馬県立館林美術館蔵

 同時に、戦時下にありながら時勢に左右されない作品を発表し続けた「新人画会」の友人たちや、鶴岡が師事した木内克(きのうち・よし)をはじめ、画家を取り巻く同時代の作家との関わりを紹介。本展は、「人」を見つめ、その光と影を描き続けた鶴岡の真相に迫る展覧会となっている。

編集部

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