鶴岡政男(1907〜1979)は、群馬県高崎市出身の画家。戦争体験や友人の死、自身の生活苦のなかで、「人」そのものを描き続けた。
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その生誕110年を記念して開催される展覧会「人、鶴岡政男」では、同館コレクション及び県内美術館のコレクションのなかから、油彩34点、パステル17点、素描38点、立体などを9点、合計98点を展覧。
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同時に、戦時下にありながら時勢に左右されない作品を発表し続けた「新人画会」の友人たちや、鶴岡が師事した木内克(きのうち・よし)をはじめ、画家を取り巻く同時代の作家との関わりを紹介。本展は、「人」を見つめ、その光と影を描き続けた鶴岡の真相に迫る展覧会となっている。