INSIGHT - 2019.5.10第16回芸術評論募集【佳作】大岩雄典「別の筆触としてのソフトウェア——絵画のうえで癒着/剥離する複数の意味論」山本直輝 実体のない風景としての人物 2018[図1]山本直輝《実体のない風景としての人物》(2018)[図2]山本直輝《実体のない風景としての人物》(2018)より 〈歯〉の部分[図2]今津景 Red List 2015[図3]小林健太 Orange Blind #smudge 2016[図4]永田康祐 Theseus 2017 Courtesy of the artist[図5]山本の〈歯〉に似た形状を簡易に作って下方に移動し、〈アンドゥ〉したシミュレーション。左が移動後(アンドゥ前)、右が移動前(アンドゥ後)[図6][図7]『スーパーマリオブラザーズ』のプレイ画面。 中央下のドットの人物像において、主人公であるマリオ(フィクション)とプレイヤーキャラクター(ゲームメカニクス)を重なり合っている。たいして上方の雲はたんなる背景で、いかなるゲームメカニクス上の機能もない。また右上の数値も、マリオが飛び跳ねるフィクション世界に存在するわけではない9 / 9 記事にもどる 編集部