プリミティブ・コミュニケーション

　京都のアートスペース・TENSHADAIで「プリミティブ・コミュニケーション」展が開催されている。「場所を持たないギャラリー」のkeshik.jp（代表：黒田純平）が企画する、「アーカイブと更新」をテーマにしたグループ展。

　昨今の美術館の所蔵作品のデジタルアーカイブや、NFTの流通により現実と仮想での美術的な価値観が更新されつつあるなか、本展はこれからの文化情報のアーカイブをどのように残していくべきか、作品を通してその議題に対し、コミュニケーションを図るべく企画された。

　アーカイブと更新が絶え間なく行われる現代社会に対し、絵画、彫刻、版画など美術史でも比較的プリミティブ（原始的）な方法で作品を生み出している4人の作家、星拳五、松田ハル、山崎由紀子、葭村太一（よしむら・たいち）を紹介している。

　場所を持たないギャラリーであり芸術レーベルのkeshik.jpは、キュレーターの黒田純平によって2016年に設立。アーティストの展覧会企画やポップアップ、プロデュースやマネジメントなどを行っている。