EXHIBITIONS

アルテロンス・ガンビー「It Was All A Dream」

2022.04.22 - 05.28

アルテロンス・ガンビー It's in the stars 2022

 KOKI ARTSでは注目の若手作家、アルテロンス・ガンビーのアジア初個展「It Was All A Dream」を開催。ガンビーの新作ペインティング5点を展示している。

 ガンビーは1985年生まれ。2013年にハンターカレッジを卒業後、16年にイエール大学を修了。現在はニューヨークを拠点に制作を行う。

 ガンビーの作品は、今までハウザー&ワース、グラッドストーン・ギャラリー、カムデン・アーツ・センターなどのギャラリーで展示されており、これまでアメリカオーストリア財団/Seebacher Prize for Fine Arts、Robert Reed Memorial Scholarshipなどを受賞。また『ヴォーグ』『BOMB Magazine』『フリーズ』『ARTnews』『The Brooklyn Rail』など数多くのメディアでも活動が取り上げられている。

 ガンビーの計画と即興の両方を含む制作過程では、何千もの粉砕されたガラスの破片、天然石、顔料、アクリルが素材として使用される。慎重に構成されたペインティングは、光の変化が色彩、そして作品自体にも変化をもたらす。そしてガラスや天然石に光が反射し屈折することで、光と運動との相互作用が生じ、作品に強度と予期しない生命力を与えている。

 今回の展覧会名タイトル「It Was All A Dream」は、アメリカ人ラッパーのノトーリアス・B.I.G.のデビューアルバム『Ready to Die』(1994)のファーストシングル「Juicy」の歌詞冒頭に由来。ガンビーの鮮やかな抽象画には、作家の夢や様々な感情が現れている。