EXHIBITIONS

伊勢周平、大山エンリコイサム、細倉真弓、ラファエル・ローゼンダール

2022.04.16 - 05.21

伊勢周平 Curtain 2019-2022

大山エンリコイサム FFIGURATI Drawing #19 2011 Photo by Shu Nakagawa

細倉真弓 NEW SKIN #59-12 2019

ラファエル・ローゼンダール Extra Nervous 20 08 08 2020 Photo by Shu Nakagawa

 Takuro Someya Contemporary Artでは、伊勢周平、大山エンリコイサム、細倉真弓、ラファエル・ローゼンダールの4作家によるグループ展を開催している。

 伊勢は1986年山形県生まれ。2013年東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画技法材料第一研究室、17年同大学絵画科博士課程修了。自作の絵具を用いるなど絵画の自在性を表現しており、2020年の個展「ただの絵」(Takuro Someya Contemporary Art)では、筆のストロークで構成した抽象絵画群とエッセイを交え、読みほぐすような展覧会を見せた。現在、仙台市内のアーティスト・ラン・スペースColloquiumで個展「チェイシング・ミー/ユー・ゴーン・バイ」(〜6月12日)を開催中だ。

 大山は1983年東京都生まれ。2009年東京芸術大学美術研究科先端芸術表現専攻修了。エアロゾル・ライティングのヴィジュアルを再解釈したモチーフ「クイックターン・ストラクチャー」を起点に、メディアを横断する表現を展開し、現代美術の領域で注目されている。2011〜12年のアジアン・カルチュラル・カウンシルの招聘でニューヨークに滞在以降、ブルックリンにスタジオを構えて制作。20年からは東京にもスタジオを開設し、現在は二都市で制作を行う。

 細倉は東京/京都在住。立命館大学文学部および日本大学芸術学部写真学科を卒業。触覚的な視覚を軸に、身体や性、人と人工物、有機物と無機物など、移り変わっていく境界線を写真と映像で扱う。2021年に映像の展覧会「ジギタリス あるいは1人称のカメラ|石原海、遠藤麻衣子、⻑谷川億名、細倉真弓」を企画。Takuro Someya Contemporary Artでの初展示でもあった。

 ローゼンダールは1980年オランダ生まれ。ニューヨークをベースに、自身のInstagramに見られるように世界中のあらゆる場所で発表を続けている。十和田市現代美術館(青森)で初の美術館個展「GENEROSITY 寛容さの美学」(2018)を開催。2000年からのウェブ作品に始まり以降、インスタレーションやレンチキュラー作品、ファブリック、詩作などの作品へとスタイルを広げている。