EXHIBITIONS
岡本太郎×建築
衝突と協同のダイナミズム
1964年、アジアで初めてのオリンピック開催にわきたつ東京。丹下健三の名作である国立屋内総合競技場(現・国立代々木競技場)は、吊り構造の屋根をもったダイナミックな美しい造形で、この祭典の象徴となった建築だった。岡本太郎はこの競技場のために、色鮮やかな陶板壁画のシリーズを制作。岡本にとって丹下とのコラボレーションは、57年の旧東京都庁舎での壁画連作、東京オリンピック、そして70年の日本万国博覧会での「大屋根」と「太陽の塔」へとつながっていく、高度経済成長期のまさに国家的プロジェクトというべき大舞台になった。
壁画やモニュメントを数多く残した岡本だが、それらは親しく交流した建築家たちとの関係から生まれたものも少なくない。丹下をはじめ、30年代からの知己である坂倉準三や、アントニン・レーモンド、磯崎新といった建築家たちとの関わりや協働のなかで、岡本太郎の仕事は美術の枠を大きく超え、豊かな広がりを獲得しえたといえるだろう。
本展は、日本が大きく飛躍をした時代、共に「伝統」と「創造」について議論するとともに都市と時代を見つめた岡本太郎と建築家たちの交流に焦点を当て、建築と美術の協同の一つのかたちについて紹介する。
壁画やモニュメントを数多く残した岡本だが、それらは親しく交流した建築家たちとの関係から生まれたものも少なくない。丹下をはじめ、30年代からの知己である坂倉準三や、アントニン・レーモンド、磯崎新といった建築家たちとの関わりや協働のなかで、岡本太郎の仕事は美術の枠を大きく超え、豊かな広がりを獲得しえたといえるだろう。
本展は、日本が大きく飛躍をした時代、共に「伝統」と「創造」について議論するとともに都市と時代を見つめた岡本太郎と建築家たちの交流に焦点を当て、建築と美術の協同の一つのかたちについて紹介する。