EXHIBITIONS

「touch the light」石井友人・榎倉冴香・蓮輪友子・守山友一朗

守山友一朗 Jeux d’eau IV 2021

石井友人 Sub Anaglyph(monstera) 2022

榎倉冴香 アイとアキ 2022

蓮輪友子 De Ham 2022-11 2022

 4人の気鋭アーティスト、石井友人、榎倉冴香、蓮輪友子、守山友一朗による展覧会「touch the light」がMITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERYで開催される。

 本展では4人のアーティストが、実態のない永遠のテーマである「光」を絵画でとらえ直す。デジタル絵画が普及する現代において、アナログ絵画に含まれる「触覚(touch)」の優位性に着目し、絵画の可能性に踏み込む試みとなる。

 石井友人は1981年東京都生まれ。2006年に武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コースを修了。既存のイメージをソースとして絵画化し、情報の受容装置としての視覚を問題化した作品を制作。近年は、認識の下層領域に潜在するものとの相互交流をテーマに、観葉植物をモチーフとした絵画を発表している。

 榎倉冴香は1982年東京都生まれ。2005年に多摩美術大学絵画学科油画専攻を卒業。表現する女性というテーマで、コバルト・ブルーを基調とした絵画を制作している。親しい友人たちをモチーフとした絵画では、自意識や社会的関係性から解放された女性の裸の表現を、女性たちとともにつくり出している。

 蓮輪友子は1981年大阪府生まれ。2006年に京都市立芸術大学大学院美術研究科を修了し、現在は東京都に在住。旅先など訪れた場所を撮影した動画を用い、自身の経験に基づく絵画作品を制作している。

 守山友一朗は1984年熊本県生まれ。2012年にパリ国立高等美術学校ボザール修士課程を修了し、2018年に帰国。フランスで長年活動し、その暮らしのなかで見つけた美しい情景を描いてきた。2019年に東京のSCÈNEで日本初個展「Étoiles et Brise - 星とそよ風 -」を開催した。