EXHIBITIONS

ストーンテープ ~見たら呪われる展示~

PARA
2022.04.30 - 05.06

展覧会イメージ

 劇作家の岸井大輔が主催するPARAは、アーティストの江口智之と小寺創太による展示「ストーンテープ ~見たら呪われる展示~」を開催する。4月30日から5月6日まで。

「ストーン・テープ・セオリー(Stone Tape theory)」は、幽霊を説明する時に使われる言葉。誰もいないはずの場所で人影や物音、声が聞こえてくる、あるいはその音や映像が再生される現象のことで、ある特定の場に踏み込んだ侵入者が再生してしまうものを「ストーンテープ」という。意訳に「場所の記憶」「地縛霊」がある。

 小寺創太が企画する本展は、「ストーンテープ」の言葉をインスタレーションという芸術形式の寓意としてとらえ、Jホラーや心霊ビデオの技法を盗用したもの。インスタレーションや映像作品を主に発表する江口智之とともに制作を行う。

 小寺は1996年生まれ、東京都出身。演出を施した空間に自らの身体を展示する形式「いる派」を標榜する。主な展示に「調教都市」(Token Art Center、東京、2022)、「野山のなげき」(Room_412、東京、2022)などがある。

 江口は1998年生まれ、山口県出身。現在、東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻に在籍。美術館をバックグラウンドに持つ意識から、美術の特権性及び公益性についての研究、展示を行う。主な展示に「獸(第0章 / 交叉時点」(BUoY、東京、2021)、「スピーカー」(rusu、東京、2020)などがある。

 なお会場となるPARAは住所非公開、入場には予約が必要。詳細は展覧会のウェブサイトをチェックしてほしい。